ドリームリフター(747LCF )

飛行機撮影テクニック ドリームリフター(747LCF )

セントレアのスカイデッキに行くと、左手国際線側遠くに白くて大きな変わったカタチをしているジャンボ機が停まっていることがある。これはボーイング747LCFという機種で、末尾のLCFとはLarge Cargo Freighterの略。つまり大型貨物を搭載する機体で愛称は「DREAM LIFTER」ドリームリフター。夢を運ぶというもの。ではセントレアから実際何を運ぶのか?というと、それは飛行機の大型部品だ。

日本から海を渡ったアメリカ西海岸にあるワシントン州シアトル。ここにあるボーイング社の工場では最新鋭の「ボーイング787ドリームライナー」が製造されているが、その翼や胴体一部は中部地区の重工業メーカーが製造を担当している。それらをここからシアトルまで輸送するのがLCFの仕事。現在は二日に一度くらいのペースで来ているので見られるチャンスも高い。

なおこのボーイング747LCFはシアトルからイタリアとアメリカの数か所、そしてセントレアという限られた場所しか行かない飛行機で、世界でも定期的に見られる箇所はとても少ないレアな飛行機でもある。もちろん日本ではセントレアでしか見ることができない。

まずセントレアに到着したドリームリフターは、国際線側の所定の駐機場へと停止する。ターミナルビルに着かないのはお客さんを乗せるのではないのと、大型貨物の搭載作業を行うためまわりに飛行機や車両がいない場所に停まる。スカイデッキからは照明が邪魔になり機体全体が見えないこともあるが、少々場所を移動して照明がかからない位置を探せば大丈夫。キレイな写真も撮れるはず。
セントレアから運ばれたボーイング787の部品が、完成した飛行機となってセントレアに再び飛んで来るシーンも時々見られる。そう思うとドリームリフターでボーイング787ドリームライナーのパーツを運ぶという夢のようなミッションを見ることができる。

撮影スポットを知る

747LCFはスカイデッキ左手奥に駐機にあらかじめ決められた駐機場所がある。そのため747LCFが来ている日はスカイデッキ左手に行けば駐機している姿を見ることができる。
なお離着陸を狙うには展望デッキ先端か、その前後なら飛行機により近づいて撮影することができるだろう。ここでの注意点は、まずレンズにできるだけフェンスがかからないようにすること。第二に水平線をしっかり出すようにして撮影すると良いだろう(気をつけないと、自然にカメラが傾いてしまい不安定な絵になってしまう)。

カメラアイコンをクリックすると
撮影スポット別のテクニックをご覧いただけます。

  • スカイデッキ先端
  • スカイデッキ左側(国際線)
  • スカイデッキ右側(国内線)
  • スカイデッキ根本

スポット別の撮影テクニックを知る

離着離機を狙うには他の飛行機と同じ要領だが、駐機中や貨物を搭載中の姿もぜひ狙いたい。スカイデッキから駐機位置を望むと照明灯が機体にかかってしまうが、照明がかからない位置が左側に最低2か所あり、一つはスカイデッキ中央、もう一つはスカイデッキ根元付近なので、照明が機体にかからない位置から撮影したい。また晴れている日は逆光になるため、カメラの設定をプラス補正にすればキレイに撮影できる。

スカイデッキ先端

最も近くで747LCFドリームリフターが見られる場所。

スカイデッキ先端は、常に人気の場所で、子どもから大人まで飛行機を眺めて楽しんでいる。というのも、日本の大空港の中でも最も飛行機に近づける場所であり、特に747LCFはジャンボ機を改造した大きな飛行機のため、手が届きそうなくらい近くを通過する。これを見るには、滑走路が北風運用の時(セントレアでは8割の確率でスカイデッキ側から見て左手側から飛行機が離着陸する)がチャンスで、左手から着陸した機体は一度滑走路上で目の前を通過し、右側で折り返して目の前の誘導路を通過する。なお南風の場合、向かって右手から離着陸を行うため、着陸後は滑走路から駐機場へそのまま入って行くため至近距離は通らない。この場合は出発の時がチャンスで、右手の滑走路端へ行く途中に目の前を747LCFが通過してゆく。なお駐機場は左手にあるので、どちらかの着陸でも駐機場に入るシーンはスカイデッキ左手から見ることができる。

  • ここで手前の誘導を通過するシーンを撮影するには広角レンズが必須。あまりにも近くを通過する為、望遠レンズでは機体全体を入れることができないのだ。また、広角レンズを使用する際にはフェンスが写り込みやすいので、フェンスの間に少しレンズを入れれば大丈夫。なお昼間や夕刻など、747LCFが出発、到着する際は大勢の人でにぎわう事があるので場所の確保が重要となるが、できるだけ譲り合って撮影したい。

スカイデッキ左側(国際線)

ランウェイ36使用時はもちろん駐機中の姿も見やすいポイント。

冬場はもちろん、年間を通して北風の運用が多いセントレアはスカイデッキの左側にいれば着陸のシーンを見るチャンスも多い。着陸ポイントはやや遠めなので超望遠レンズがないと撮影には不向きだが、到着した747LCFが誘導路を通り所定の駐機位置に停まるまでの過程を見ることができる。ここもやはり747LCF到着時(ほとんど夕方)は晴れの日は逆光になるので、カメラ任せの露出では機体の影の部分が黒く沈んでしまうのでプラス補正をして撮影したい。1枚目の写真はかなり強い光だったため、カメラの露出補正をプラス1にしてシャッターを切った。なお曇りの日はカメラ機材にもよるがプラス1/3~2/3程度でもキレイに撮れる。

  • 搭載作業を真横から見られるのがこの場所。ドアがゆっくり開かれ大きな翼や胴体が機体に入るシーンは何度見ても圧巻。照明灯が機体にかからない位置を見つけてじっくり狙うようにしたい。またボーイング787の部品を輸送する目的でデザインされた変わった機体のスタイルをじっくりとここで眺めていただきたい。

スカイデッキ右側(国内線)

伊勢湾と四日市方面を背景に入れて撮影できるポイント。

747LCFは夕刻か夜に到着することが多い。夕刻なら光線状態は逆光だが、カメラの設定をプラス補正すれば747LCFの影になっている機体部分も問題なく出るはず。あとは背景の海の雰囲気や雲のトーンなどを見ながら画面の切り取り方を考えると良いだろう。作例は強風で荒れる波とその上にかかる雲が良い雰囲気だったため、画面のバランスと切り方を考え、747LCFを下に配置して絵作りをしてみた。

  • 南風、滑走路18使用時はスカイデッキ右手から着陸してくるが、北風、滑走路36使用時は左手から着陸する。その際747LCFはスピードを落としてゆっくりと滑走路を出て方向転換するため、機体に光があたる場所もあり、機体の色を出したければその際に撮影することもできる。またここで撮影した後にすぐに左側に移動すれば違うアングルで撮影も可能。

スカイデッキ根本

のんびり搭載シーンを眺めるのには最適な場所

正直747LCFの搭載作業は時間がかかる。そのため気長に見るためにはスカイデッキ入口に近いこの場所なら暑い、寒いときには館内に入ることができるし、コーヒーを片手にイスに座って眺めることもできる。また747LCFは到着時刻も未定で不定期なため突然着陸したことに気がついても、この場所なら大丈夫。左手奥が所定の駐機場のためそこに入るシーンを狙うことができる。またスカイデッキを先端に向けて少し歩いた左側に照明灯が機体に重ならない場所があるので、そこから搭載シーンも狙うことができるので暑い際、寒い際にもお気軽に撮影できるスポットでもある。

  • 駐機場に入る際に747LCFは機体の向きを180度変えて頭を海側にして停まる。基本的に到着時は逆光の場合が多いが、それでも機体が向きを変えるタイミングを狙えばボディに光が当たった状態で撮影することができる。
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