


@2022年02月 時点
台湾土産の定番、台湾茶。台北市にはお茶を楽しむためのカフェ「茶芸館」が多く立ち並び、日本と比べてもお茶の楽しみ方の幅が広いようにも感じます。ということで今回は台湾観光で楽しむお茶文化について紐解いていきましょう。
日本でお茶の産地というと静岡などが思い浮かびますが、台湾でもお茶の町が存在します。なかでも日本人にもなじみ深い文山包種茶の一大産地が、台北から少し離れた新北市・坪林エリアです。のどかで豊かな里山景観の中に、段々畑の絨毯が広がり、新春には茶摘みが始まるのも日本と一緒。
一つの茶樹の一つの品種から、発酵の程度と摘み取りの季節などにより、白茶や緑茶、文山包種茶、金萱茶、東宝美人、紅茶など様々な種類のお茶が作られています。晴天の下行われる茶摘みにはじまり、発酵過程で水分をじわじわと落としていく「攪拌」という作業、茶葉を炒めて香りを留める「殺青」、そして茶葉を揉み、味と形を整えていきます。種類により製法が異なりますが、このような作業を1か月ほど繰り返し台湾のお茶ができていきます。
古くから伝わる製法を重んじ、最低限の人の手を介し丁寧に作られている台湾のお茶。ここまでは日本の茶畑も同様に見られる気もしますが、その楽しみ方の文化には大きな違いがあります。その一つが、日本でいうところの「喫茶店」にあたる「茶藝館(茶館・茶芸)」です。日本で「喫茶店」というと珈琲を主に楽しむイメージが強いですが、台湾で茶藝館を名乗る多くのお店が、こだわりの茶葉と淹れ方で台湾茶・中国茶をメインに提供しています。
伝統を重んじお茶を提供するお店から、若い世代による新感覚の茶藝を表現するお店など、そのスタイルは茶藝館一つ一つにより異なり、その個性を楽しみながらお茶の新しい魅力を見つけることができます。馴染みのない方でも、丁寧に淹れ方を教えてくれるお店が多いので肩肘張らず、気軽にお茶の世界に踏み入れてみて。
オススメを紹介すると、台北市の市定古蹟にも指定されている歴史ある茶藝館『紫藤盧(ズータンルー)』。台北近郊の烏来から汲んだ泉水を使用して淹れるお茶は清らかでなめらかな舌触り。年代物の茶葉から旬のものまで、種類豊富な取り扱いも魅力です。
また、『紫藤盧』では「スペアリブの茶梅煮込み」といった料理も提供していますが、そのほかのお店でもお茶の油を使った「茶油麺線」をはじめ、「茶煎香魚」や「茶醤豆腐」「茶葉炒蛋」など。お茶の楽しみ方は飲むだけではないことがわかります。このようにお茶の文化が生活の隅々にまで根付いている台湾で、ゆっくり茶を飲んだり、お土産を探したり、お茶を満喫する旅を計画してみてはいかがでしょうか。
写真提供_台湾観光局