このページの本文へ移動

セントレア公式カメラマン
チャーリィ古庄 「セントレア今月の一枚」VOL.41

2021.12.28 長秒露光

セントレア公式カメラマンのチャーリィ古庄です。
一年のうちで夜の時間が最も長くなるこの時期、イルミネーションのように空港の滑走路や誘導路に輝く航空灯火を見にスカイデッキに出かけてみませんか?
今回はスカイデッキでから狙う「長秒露光」を解説したいと思います。

長秒露光とはカメラのシャッターを長い間あける事。カメラの機種にもよりますが、デジタル一眼レフやミラーレスカメラなら、だいたいの機種が30秒までの長秒露光ができるでしょう。それ以上の秒数になると「レリーズ」を用意したり露出の計算が必要であったり、レベルがアップするので、今回は三脚とカメラさえあれば撮れる「30秒間の光跡」を狙うのがテーマです。
持ち物はしっかりとした三脚、あとは風が弱い日に撮影に行くのがポイント。強風の日はしっかりとした三脚でも30秒間シャッターをあけている間に細かなブレが生じてしまいます。

20211228_01

1枚目(ANA)は出発便が誘導路に押し出されたあと、トーイングカーが切り離されて動く様子が光の線になりました。この時のポイントはトーイングカーが動きそうなタイミングでシャッターを切ったため、トーイングカーのライトだけが残り幻想的になりました。
撮影データはCanon EOS R3 ISO200, 30秒 F20です。

20211228_02

2枚目(ソラシドエア)は到着した際に駐機場に入るタイミングでシャッターを切り始め、飛行機は最初の10秒くらいは動いていますが、後半20秒は停止している状態なので「ソラシドエア」の文字と尾翼のロゴを写しながら、動感を表現したものです。
撮影データはCanon EOS R3 ISO200, 30秒 F22です。

20211228_03
20211228_04

3枚目(JTA)は後ろに駐機していたピーチ機が動くタイミングでシャッターを切ったため、ピーチの尾翼のピンク色が流れているのがお分かりいただけると思います。
撮影データはCanon EOS R3 ISO200, 30秒 F22です。

なお、注意点は水平に気をつけることと、カメラと三脚を据える際にワイヤーを広げたりせず、ワイヤーにかからないようにレンズを向けるのがポイント。ぜひ冬のクリアな空港シーンを30秒間の世界で切り取ってみてはいかがでしょうか。

  • 「Charlie FURUSHO」 チャーリィ古庄

1972年東京生まれ、旅客機専門の航空写真家。セントレア公式カメラマン。
世界の航空会社や空港からのオーダーを受けこれまで100を超える国や地域に訪れ航空写真を撮っている。訪れた空港は世界500か所以上。世界で最も多くの航空会社に搭乗した「ギネス世界記録」を持つ。旅客機関連の著書、写真集は30冊を超え、サミットなどのVIP機公式記録カメラマンを務めた経験もあり。飛行機とヘリコプターのパイロット資格を保有。空撮用のヘリコプターも所有している。
公式ホームページ charlies.co.jp