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セントレア公式カメラマン
チャーリィ古庄 「セントレア今月の一枚」VOL.45

2022.3.29 赤いナショナルエアラインズ

セントレアオフィシャルカメラマンのチャーリィ古庄です。今月は全国の飛行機ファンが狙うセントレアに来る「赤いナショナルエアライン」のお話。
ナショナルエアラインズはアメリカの小規模エアラインですが、元の会社は設立当初、愛知で設計、製造された三菱MU-2型機を運航していたことから、少なからず愛知にゆかりがある航空会社でもあります。

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現在はボーイング757や747でセントレアに時々飛来しますが、その中でも1機しかない「赤いナショナル機」は注目を集め、私を含めこの機体をぜひ撮りたいと思っている人は大勢います。この機体の登録記号は「N936CA」、型式はボーイング747-446。2021年9月にナショナルエアラインズに加わった機体で、その前はグローバルスーパータンカーという会社で、山火事消火機として使用されていました。(写真1)シーズンになると日本でも報道されますが、アメリカの山火事は日本とは比べ物にならないくらい大規模で、飛行機を使用して低空飛行を行い、消火剤を撒くこともあります。そしてこの機体は世界で唯一のボーイング747-400山火事消火機として活躍した機体で、アメリカ以外の山火事にも応援に駆け付けた実績もあります。

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山火事消火機は上空で何機も飛ぶため、目立つために消防車と同じ赤や濃いオレンジ色の機体が多いですが、この塗装はその名残り、通常他の航空会社に移ると塗装変更が行われ、ナショナルエアラインズの白やシルバーボディに青いラインを入れたカラーリング(写真3)になりますが、N936CAは元の山火事消火機の赤白の上にゴールドのラインを入れナショナルエアラインズ風にしたもの。(写真2)
通常他社のカラーリングにロゴを入れるとデザイン的にちぐはぐになりますが、このデザインはなかなかカッコイイという事で人気です。
なお、ナショナルエアラインズは成田空港にもときどき飛来していますが、このN936CAが来るのは原稿を書いている時点では成田空港は1回のみ、あとは米軍横田基地とセントレアばかりなので、普段羽田や成田、伊丹、関空でヒコーキ撮影をしている人たちでもなかなか出会うチャンスが少ないのです。

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そして、この機体の注目すべき点がもう一つ、同機はもともと日本航空が発注、日本国籍の登録記号「JA8086」がつけられ1991年に納入された機体で、国際線機材として2010年まで活躍した機体(写真4)。つまりセントレアに来ることは古巣の日本へ里帰りしているということで、製造から30年たった今でも元日本航空のボーイング747-400が今も元気に活躍していることを見るのも喜びです。

そんな赤いナショナルエアラインズのボーイング747-400F、駐機場所はスカイデッキから見て右端の貨物エリアなので、私もたまたまセントレアを訪れた際に見ることができましたが、タイミングが会えば見ることができるかもしれないのと、こんなお話から少し古い飛行機は1機1機にさまざまなヒストリーがあることを知っていただければと思います。

  • 「Charlie FURUSHO」 チャーリィ古庄

1972年東京生まれ、旅客機専門の航空写真家。セントレア公式カメラマン。
世界の航空会社や空港からのオーダーを受けこれまで100を超える国や地域に訪れ航空写真を撮っている。訪れた空港は世界500か所以上。世界で最も多くの航空会社に搭乗した「ギネス世界記録」を持つ。旅客機関連の著書、写真集は30冊を超え、サミットなどのVIP機公式記録カメラマンを務めた経験もあり。飛行機とヘリコプターのパイロット資格を保有。空撮用のヘリコプターも所有している。
公式ホームページ charlies.co.jp