セントレアオフィシャルカメラマンのチャーリィ古庄です。今回は、飛行機写真撮影の醍醐味のひとつである「機体との再会」や、「機体の歴史を紐解く楽しさ」についてお話できればと思います。
夏より復活したタイ・エアアジアXのセントレア~バンコク線。先日この路線に投入されているエアバスA330型機をスカイデッキで撮影すると真っ白な機材がやってきました。1枚目の写真にあるように「オールホワイト」と呼ばれるもので、コクピット下と尾翼上部にタイの国旗とボディ後部に機体の登録記号であるHS-XTOと書かれているのみで、社名すら書いていません。
飛行機写真を何年も撮っていると、こういう変わった機体に出会えると興味がわきますし、「この機体は何?」と考えます。そのヒントは機体の登録記号にあり、近年は「Airfleets
」 というWEBサイトで機体の経歴を調べることができます。
ちなみにこのHS-XTOを調べると、2015年にシンガポール航空に(登録記号9V-SSH)で納入された機体で、航空会社の機体はリースが多くリース期間が満了すると延長するか返却するかになり、この機体は2020年に返却。コロナ禍ですぐに使用する会社はありませんでしたが、2024年6月にセントレア線就航に合わせてタイ・エアアジアXに来た機材であることが分かりました。となると2010年代後半はシンガポール航空のA330は毎日セントレアに来ていたので撮影していないだろうか?とチェックすると、数回撮影していました。それが写真2です。このように以前撮ったことがある機体と再会できるのも飛行機写真の魅力です。
ちなみに3枚目の写真のセントレア開港を記念してゴールドにペイントされたANAのボーイング737-700(JA01AN)はセントレア開港の2005年にANAに納入されましたが、2012年にエアドゥに転籍となり写真4のカラーリングでセントレアに来ていました。すでにこの機体は2020年に退役してしまいましたが、JALから日本トランスオーシャン航空(JTA)に転籍した機体番号「JA348J」「JA350J」の2機もセントレアではよく見かけます。
ボーイング747LCFは全機元旅客機を改造したものというのは有名な話です。5枚目の写真のボーイング747LCF、登録記号「N747BC」の元の機体はエアチャイナで飛んでいた登録記号「B-2464」。1992年に納入され2001年にボーイング社に買い戻され、ボーイング747LCFへと大改造され現在はセントレアにときどきやってきます。
ANAはDHC8-Q-400の中古機を2025年以降7機導入することが決定しています。どこかで飛んでいた飛行機が塗装を変えてセントレアに飛んでくるかもしれませんね。どこかで飛んでいた機体が人の転職のように会社や地域を変えて飛ぶ、少し古い機体を見ながら、そんな機体の魅力を知っていただければと思います。
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「Charlie FURUSHO」 チャーリィ古庄
1972年東京生まれ、旅客機専門の航空写真家。セントレア公式カメラマン。
世界の航空会社や空港からのオーダーを受けこれまで100を超える国や地域に訪れ航空写真を撮っている。訪れた空港は世界500か所以上。世界で最も多くの航空会社に搭乗した「ギネス世界記録」を持つ。旅客機関連の著書、写真集は30冊を超え、サミットなどのVIP機公式記録カメラマンを務めた経験もあり。飛行機とヘリコプターのパイロット資格を保有。空撮用のヘリコプターも所有している。
公式ホームページ charlies.co.jp