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セントレア公式カメラマン
チャーリィ古庄 「セントレア今月の一枚」VOL.85

2024.12.23 この時期撮りたい飛行機夜景写真

セントレアオフィシャルカメラマンのチャーリィ古庄です。2024年のセントレアフォトコンテスト最優秀賞は夜景の作品でした。飛行機写真を撮る方にとって夕景、夜景はぜひ撮ってみたいと思われる方も多いでしょう。ただし夕景、夜景は撮影技術が必要ですし、できれば三脚や明るいレンズがあれば良いです。

でもなければ撮れないわけでもありません。

というのもセントレアの駐機場は日本の空港の中でも明るいので夜景が撮りやすいのです。今の12月の時期、日没も早く17:30頃からしっかりとした夜景撮影ができるようになります。また気温が下がり空気が澄んだ日が増えるので伊勢湾の向こうに三重県の夜景やナガシマスパーランドの夜景が見えることも多々あります。ただし強風の日はブレる確率が上がるので、風の弱い日を選ぶと良いでしょう。

今回の写真は全て三脚なしのいわゆる手持ち撮影です。レンズも夜景では定番の明るいF2.8のレンズではなく、F4.5-7.1という日中に使うようなレンズです。撮影データも掲載しますのでぜひ参考にしていただければと思います。

では三脚なしでどうやって撮影したかというと、スカイデッキは腰の位置あたりに金属のしっかりとした手すりがあります。右手でカメラをしっかり構えますが左の肘を手すりに置いて腕は垂直にします。手すりの高さは個人の体形や好みで選んでいただければと思います。

この左手の上に右手に持ったカメラを置けば人間三脚、いや「左手一脚」の出来上がりです。あとは露出を決めてブレないように手を水平にまわしながらシャッターを押して連写するだけです。ここで注意したいのは「水平」とにかく「水平」です。もう一つは滑走路側と駐機場側は明るさが異なるので、飛行機がいる位置の明るさで露出を決めなければいけません。

1枚目は国内線駐機場に入るスカイマークの機体をシャッター速度1/8、絞りF4.5、ISO12800で撮影しています。さすがに1/8秒ですとブレているカットもありますが、落ち着いて秒間3枚程度の連写で機体の速度をしっかり見ながら露出も見ながら撮影しています。最近はミラーレスカメラも増えているので、画面そのままの絵が仕上がりにも反映できるのがいいですね。
【撮影データ】シャッター速度1/8、絞りF4.5、ISO12800

2枚目はタイ航空のエアバスA350の到着を撮影、エアバスA350はウイングやエンジンを照らすライトをつけてくれることも多いので絵になります。撮影データはシャッター速度1/6。絞りF5.6、ISO-12800ですので明るい高価なレンズでなくてもこんな夜のシーンを撮ることができます。ではさすがに離陸を撮るとなると滑走路は駐機場の照明が届かず暗いのと、離陸機は速度も速いので難易度は上がりますが真横なら当たる確率が上がります。
【撮影データ】シャッター速度1/6、絞りF5.6、ISO12800

3枚目はシャッター速度1/10、絞りF5、ISO-25600で背景の光は三重県の灯りです。機体番号もしっかり見えるくらい流し撮りが決まっています。
【撮影データ】シャッター速度1/10、絞りF5、ISO25600

こんな感じで三脚がなくても、明るいレンズがなくても撮れますが、最初は「100枚撮って1枚ブレずに撮れていれば良い」というイメージで、流し撮りにチャレンジしてみてください。デジタルカメラなので、たくさん撮っても費用はかかりませんのでどんどんチャレンジしてください。冬場は寒さが厳しいスカイデッキですので、夜撮影する際には、防寒対策を忘れずに!

  • 「Charlie FURUSHO」 チャーリィ古庄

1972年東京生まれ、旅客機専門の航空写真家。セントレア公式カメラマン。
世界の航空会社や空港からのオーダーを受けこれまで100を超える国や地域に訪れ航空写真を撮っている。訪れた空港は世界500か所以上。世界で最も多くの航空会社に搭乗した「ギネス世界記録」を持つ。旅客機関連の著書、写真集は30冊を超え、サミットなどのVIP機公式記録カメラマンを務めた経験もあり。飛行機とヘリコプターのパイロット資格を保有。空撮用のヘリコプターも所有している。
公式ホームページ charlies.co.jp