このページの本文へ移動

セントレア公式カメラマン
チャーリィ古庄 「セントレア今月の一枚」VOL.96

2025.11.14 秋の夜長の超望遠撮影

日の入りも早くなった秋の日。天気予報を見て風が弱い日は、超望遠レンズを使って夜景を撮影するチャンスです。
セントレアフォトコンテスト2024の最優秀賞も、スカイデッキから超望遠レンズで撮影した夜景カットが選ばれました。難易度は高いですが、普段とは違った絵が撮れるのがポイントです。

使用する機材は、できれば明るい望遠レンズ。使い慣れた三脚か一脚を用意し、周囲の方の視界を妨げないよう配慮して撮影します。
設定は、絞りは開放(F値は明るい数値)、ISO感度は自分のカメラでノイズが気にならないギリギリの範囲(ISO25600や51200など)を基準にすると、得られるシャッター速度が決まってきます。シャッターは連写モードで、カメラやレンズに流し撮りモードがあれば設定しておきましょう。なお、撮影データは以下に記載しますので参考にしてみてください。

注意点として、撮影後に画像処理で明るくするとノイズ(偽色)が目立ちやすくなります。ミラーレスカメラの場合は、ファインダー内で適切な露出を探ってください。また、駐機場・誘導路・滑走路では明るさが大きく異なるため、都度露出を変える必要があります。ホワイトバランスは、私は色温度3000〜4000Kが多いですが、難しい場合はオートでも構いません。RAWで撮影しておけば後から調整が可能です。

1枚目は、滑走路端に向けて誘導路を進むA330型機を背景に長島スパーランドを入れて600mmで撮影(ISO51200、1/25秒、F4)。

2枚目は、ランウェイ18に乗るB737を600mmで撮影。完全に滑走路に入ると着陸灯が強くボディ前方が白く飛んでしまうので、入るタイミングで連写(ISO64000、1/20秒、F4)。

3枚目は、テイクオフするソラシドエアを600mmで撮影(ISO64000、1/25秒、F4)。離陸機は速度が速いですが、落ち着いて連写すればブレないカットが撮れます。

4枚目は、600mmをクロップして960mm相当。国内線側に駐機するB767のエンジン整備シーンが目に入り、アップで切り取りました(ISO25600、1/50秒、F4)。

5枚目は、目の前を地上走行するJIN AIRのB737を600mmで撮影。機内の灯りの雰囲気と、ノーズ部分に反射する誘導路灯の緑が美しく輝いています(ISO25600、1/30秒、F4)。

こんな風に、秋の夜長は夜の超望遠撮影にぜひチャレンジしてみてください。最初は「数十枚のうち1枚うまく撮れたら上出来」くらいの気持ちで大丈夫です。冬のスカイデッキは風が強い日が増えるため、秋が狙いどきです。

なお、2026年1月末よりキヤノンEOS学園 名古屋校で航空写真教室をスタートします。興味がある方はぜひご参加ください。

  • 「Charlie FURUSHO」 チャーリィ古庄

1972年東京生まれ、旅客機専門の航空写真家。セントレア公式カメラマン。
世界の航空会社や空港からのオーダーを受けこれまで100を超える国や地域に訪れ航空写真を撮っている。訪れた空港は世界500か所以上。世界で最も多くの航空会社に搭乗した「ギネス世界記録」を持つ。旅客機関連の著書、写真集は30冊を超え、サミットなどのVIP機公式記録カメラマンを務めた経験もあり。飛行機とヘリコプターのパイロット資格を保有。空撮用のヘリコプターも所有している。
公式ホームページ charlies.co.jp