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セントレア公式カメラマン
チャーリィ古庄 「セントレア今月の一枚」VOL.97

2025.12.23 ハイブリッド塗装!?

今月の一枚は「ハイブリッド塗装」です。ハイブリッドというとトヨタ「プリウス」をはじめとした、ガソリンとモーターなど2つ以上の動力源を使用しているハイブリッド車というイメージが強いですが、ハイブリッドという英語は「異なるものを組み合わせる」という意味で、飛行機写真の世界ではハイブリッド車が登場する前から、2社以上のカラーリングやロゴが入った塗装機をハイブリッド(塗装)と呼んでいました。そして最近のセントレアはハイブリッド塗装機が時々やってきますので、そんな塗装機を狙ってみましょう。

1枚目は朝便で最近見かけるタイエアアジアのエアバスA330。エアアジアグループは赤いボディにビルボードタイトルで、2枚目のように「air asia.com」と書いてあるのがノーマル塗装ですが、この機体は3枚目の写真(機材はA320ですが)、サウジアラビアのflynasで飛んでいた機材なのです。リース先からエアアジアが最近導入したのですが、エアアジアのフルカラーにする前にとりあえず路線投入しようと考えたのか、flynasの色でタイトルだけair asia.comと入れて路線投入されています。エアアジアはLCCですし、塗装よりも路線投入を重視する会社で、これまでにも真っ白の社名なしのA330を飛ばしたり、尾翼だけしか社名を入れていない機体なども就航させていますが、さすがにこのエメラルドグリーンのカラーリングは、そのうちフルカラーになると思いますので、早めに撮影しておきたい機材です。

4枚目は忘れたころにやってくるチャーター便のナショナルエアラインズの赤いボーイング747-400F。最近もセントレアに飛来しました。本来ナショナルエアラインズはホワイトボディに青いラインをまとったカラーリングです。しかしこの機体は5枚目のグローバル・スーパータンカー・サービスという山火事の消火機として使用されていたため赤い塗装で、同社が事業停止になりナショナルエアラインズに転籍、そしてナショナルエアラインズのフルカラーになるかと思いましたが、ゴールドで社名ロゴを入れ、尾翼も通常青いラインのところを金に塗り就航しています。これもハイブリッド塗装です。

6枚目はハイブリッド塗装ですが、もはやこれが正式塗装になっているレアケースで、シンガポール航空の貨物便として就航しているボーイング777Fです。こちらはDHLの貨物をシンガポール航空が輸送するため、シンガポール航空とDHLのデュアルタイトルが入っています。参考までに7枚目に通常のシンガポール航空B777型機(旅客型777-200は退役済)をご用意しましたが、違いは一目瞭然。このようにセントレアでハイブリッド塗装を見かけたら、ぜひ記録しておいてください。

このように、セントレアではさまざまな背景を持つハイブリッド塗装機に出会うことがあります。いつまで見られるかわからない塗装も多いので、見かけた際にはぜひ写真に残しておきたいところです。

  • 「Charlie FURUSHO」 チャーリィ古庄

1972年東京生まれ、旅客機専門の航空写真家。セントレア公式カメラマン。
世界の航空会社や空港からのオーダーを受けこれまで100を超える国や地域に訪れ航空写真を撮っている。訪れた空港は世界500か所以上。世界で最も多くの航空会社に搭乗した「ギネス世界記録」を持つ。旅客機関連の著書、写真集は30冊を超え、サミットなどのVIP機公式記録カメラマンを務めた経験もあり。飛行機とヘリコプターのパイロット資格を保有。空撮用のヘリコプターも所有している。
公式ホームページ charlies.co.jp