セントレアは伊勢湾に浮かぶ海上空港。そのためスカイデッキや空港島内部など、撮影ポイントが限られているのも事実。だが、対岸に位置する常滑市など周辺からも飛行機の離発着を眺めることができる。
撮影するには望遠レンズが必須となるが、双眼鏡を持って常滑市周辺や海岸線から空港&飛行機ウォッチングするのも楽しい。そこで撮影目的以外の方でもぜひこれから紹介する場所を訪れてほしい。
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空港外の場所から飛行機を眺める場合、光のまわり方を覚えておくと良い。全てのポイントはセントレアよりも陸側(東側)に位置しているため西にセントレアを望むことになる。結果として朝、太陽は東から昇るため、朝はキレイにセントレアを眺めることができ、離着陸する飛行機の色や形も晴れて水平視程(空気が澄んで遠くまでよく見える日)が良ければハッキリ見ることができる。
対して夕方は伊勢湾を越え、鈴鹿山脈におちる夕日をバックにキラキラと輝く海、その上をシルエットに飛んで行く飛行機の姿を眺めることができる。なお、季節によって太陽が沈む位置が変わるため、特に夕刻眺める景色や海の反射、その中に浮かぶセントレアの風景は行くたびに異なる表情を見せるため、何度行っても飽きず違った絵を見せてくれるのも魅力である。
常滑市白山町2丁目にあるみたけ公園は小高い丘になっており、セントレアが一望できる場所。
実はここから狙うセントレアの写真は毎年フォトコンテストに入賞するくらい、眺望が良い場所。眼下には焼き物の街、陶器の街、常滑の黒い屋根瓦の家々が並び、遠くにはセントレアの管制塔とセントレアラインの橋、名鉄電車も見える。
飛行機をある程度大きく撮影するには400~600mmという超望遠レンズが必要になるため、フォトコンテスト入選レベルの作品をものにするのは難しいが、景色も良いので双眼鏡を片手にぜひ訪れてほしい。
アクセス | 知多半島道路 常滑ICより車で約20分、または 名鉄常滑線常滑駅からタクシーで10分 |
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住所 | 愛知県常滑市白山町2丁目25番地 |
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- 超望遠レンズ必須。
- ブレないように大型の三脚があるとさらに望ましい。
- 夕景は刻々と明るさが変わるのでカメラの露出設定に注意しよう。
常滑市小脇にある小脇公園は海から見ると一段高い場所で、広場やバーベキュー施設もある大きな公園。
この場所はセントレア空港島の南端よりも4kmほど南東に位置しているため、ほとんどの場合、海側正面を到着機が左から右に向かって着陸してゆく姿を見ることができる(南風時は離陸が見える)飛行機の進入経路まで距離があるため、望遠レンズが必須となるがみたけ公園とはまた違った絵が撮れるのが魅力。
ここも朝は飛行機に日があたり、機種や航空会社のカラーリングがはっきり見え、夕方はシルエットの中をセントレアに着陸するシーンを眺めることができる。
※2014年5月展望台は閉鎖しております。
アクセス | 名鉄知多新線 上野間駅から徒歩20分 |
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住所 | 愛知県常滑市坂井字小脇10番地 |
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- 展望台の開放時間は朝9時から夕方5時まで、それ以外は閉鎖されているので注意。
- 階段で一気に高い展望台まで上がるため、体力が弱い方や心臓が弱い方にはおすすめしません。
- 屋根はあるが、冬季は風の影響で寒いため防寒対策が必要。
セントレアは北からの風が吹いていることが多いが」、夏の時期をはじめ南から風が吹いている際、到着機は北から空港へ進入してくる。その到着の様子をこの公園から望むことができる。
湾の向こうにはセントレアの滑走路が見え、まるで航空母艦に着陸するようなシーンは見もの。
撮影は中望遠~望遠レンズが望ましく。機体が大きければ手前にあるヤシの木を入れて撮影すれば、少し変わったイメージの写真を撮ることもできる。また滑走路を入れて望遠レンズで着陸する少し前を狙えば、海に突き出た滑走路という海上空港らしい絵を撮ることができる。
なお夏は水着を着た人たちも大勢いるので、望遠レンズを変な方向に向けてあらぬ勘違いをされないように注意したい。
アクセス | 知多横断道路、中部国際空港連絡道路 りんくうIC出てすぐ、名鉄りんくう常滑駅から徒歩10分 |
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住所 | 愛知県常滑市りんくう町1丁目 |
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- 空港への進入から着陸寸前までを眺めることができる。撮影の際は夢中になっていると水平線が傾いてしまうので、ファインダーを見ながら水平に注意して撮影しよう。
- もし北風になった場合は飛行機が右から左に向かって離陸する。このときはすでに飛行機は高い位置まで達しているためここでの撮影は不向き。なお風向きにより一日に何度も滑走路が変わることもある。