このページの本文へ移動

セントレア公式カメラマン
チャーリィ古庄 「セントレア今月の一枚」VOL.48 番外編

2022.6.21 番外編「フライト・オブ・ドリームズ」

セントレアオフィシャルカメラマンのチャーリィ古庄です。
梅雨の時期、雨の日は雨の日の表情がありますが、雨だとカメラも濡れるし正直撮影環境は良くありません。そんなときにおすすめしたいのは、「フライト・オブ・ドリームズ」です。ここは屋内施設なので、ボーイング787を近くから好きな角度でじっくり撮影することができます。
ここにあるのは「ZA001」というコードネームを持つボーイング787の初号機ですが、空調が効いた室内で照明があてられ、美しく展示されています。

20220621_01

これをもとに世界で展示されている兄弟機を紹介したいと思います。(写真1枚目)飛行試験二号機である「ZA002」機体番号N787EXはアリゾナ州ツーソンにあるピマ航空博物館で展示されていますが、ご覧の通り屋外です。
アリゾナ州は砂漠なので雨はあまり降らないとはいえ、この時期は連日40℃を超える暑さが続きます。ちなみにこの機体はSROV(導入前検証飛行)で2009年に日本にも飛来。ANAカラーになっているのは、メーカーに対して製造開発を決めるだけの機体数を発注するローンチカスタマーであったためで、よく見ると実運航されているANA機とはボディ下部のライトグレーと白やトリトンブルーがはじまる位置が少し下になっていて異なるのが分かります。

20220621_02

(写真2枚目)三号機「ZA003」機体番号N787BXはZA001とほぼ同じカラーリングですが、細かく見ると尾翼の787の字の色が異なる、ボディ中央の縞模様の違いなどがあります。この機体は2014年にシアトルのミュージアム・オブ・フライトに寄贈され展示会場には屋根が取り付けられましたが、雨風が入る状態。写真は横の道路から今年4月に撮影したものですが、よく見ると右の翼付近にボーイング737も駐機しているほか、電柱、電線も入り撮影環境は良いとは言えず、全体をキレイに眺めるのも難しい状態です。

20220621_03

そのため、いかに「フライト・オブ・ドリームズ」にある「ZA001」の環境が素晴らしいかが分かります。ここなら近くに寄ってでも、広角レンズを使用して引きでも、撮る、眺めることができる最高の環境でしょう。

こうして兄弟機との環境を比べると二号機、三号機と比較してセントレアに来た一号機「ZA001」はとても良い待遇でしょう。ちなみに4号機「ZA004」はボーイング社の試験機としてときどきフライトしていますが、5号機はすでに解体され廃棄処分になってしまっています。
そのため、梅雨の時期は1階エリアが無料になり入りやすくなった「フライト・オブ・ドリームズ」を訪れてみるのもおすすめです。
https://www.centrair.jp/event/enjoy/flightpark/index.html

  • 「Charlie FURUSHO」 チャーリィ古庄

1972年東京生まれ、旅客機専門の航空写真家。セントレア公式カメラマン。
世界の航空会社や空港からのオーダーを受けこれまで100を超える国や地域に訪れ航空写真を撮っている。訪れた空港は世界500か所以上。世界で最も多くの航空会社に搭乗した「ギネス世界記録」を持つ。旅客機関連の著書、写真集は30冊を超え、サミットなどのVIP機公式記録カメラマンを務めた経験もあり。飛行機とヘリコプターのパイロット資格を保有。空撮用のヘリコプターも所有している。
公式ホームページ charlies.co.jp