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現在のユニバーサルデザイン

SUSTAINABILITY

概要

2005年2月の開港と同時にUD研究会が解散し、その後のUDの維持・深化は空港会社が単独で担うこととなりました。女性トイレ(一部)への生理用品無料提供サービスの導入や、発達障害やパニック障害のある方が心を落ち着ける場所であるカームダウン・クールダウンスペースの導入、定期的な介助犬訓練の受け入れなどはその成果といえます。また、案内所スタッフによるサービス介助士資格の取得支援や、事業者の垣根を超えた空港内従業員への接遇学習機会の提供なども継続的に実施しております。

しかしながら、開港時から空港・航空ビジネスを取り巻く環境が大きく変わり、セントレアではUDに関わる課題が山積していました(利用者属性の多様化、デジタル化の進展、各種手続きのセルフ化、格安航空会社の台頭、第2ターミナルの開業など)。こうした課題を背景に、2023年度より、開港時と同じように学識経験者・有識者、障害等当事者団体、空港島内事業者が一丸となって空港のUDを改善する体制を再構築しております。

UD総点検

2024年2月に、第1ターミナル・第2ターミナル・FLIGHT OF DREAMSにおいて障害等当事者団体の皆様による実地点検「UD総点検」を実施し、ユーザーからみた課題を抽出しました。実際に近い形で施設・サービスを利用しながら課題を見つけられるよう、航空会社や官公庁、テナント等にもご協力をいただきながら実施しました。UD総点検では、大小合わせると1,000件以上の意見・課題が挙がりました。

 UD総点検:プレスリリース(2024/2/7)(PDF)

UD懇談会

2024年3月に、学識経験者・有識者、障害等当事者団体、空港島内事業者から成る「UD懇談会」を設置し、UD総点検で得られた課題の解決方法や、現在進行中の施設改修などについて意見交換を行っています。

体制

UD懇談会は以下のメンバーを中心に定期的に検証・会議を行っています。

学識経験者・有識者 8名
障害等当事者団体 19団体
空港島内事業者 44事業者

※この他に、テーマに応じて協力先(メーカー等)や追加の当事者団体にご参加頂いております

会議

領域・テーマごとにワーキンググループ(WG)を立ち上げております。

会議名称 目的
本会 年度末の活動総括
うごきやすさ改善WG 移動のしやすさに関わる課題の議論
つかいやすさ改善WG 施設・設備の使い勝手・操作性・直感性に関わる課題の議論
わかりやすさ改善WG 情報提供に関わる課題の議論
たよりやすさ改善WG 人的サポートに関わる課題の議論
すごしやすさ改善WG 五感刺激に関わる課題の議論
モックアップ検証会 モックアップ・実物を用いた検証(進行中の新規設備・施設改修など)

活動方針

UD懇談会の活動方針として、「ありたい姿」を策定しており、この方針に沿った議論を行っています。各メンバーの意見を踏まえつつ、最終的にはユーザー・提供者双方にメリットのある形での合意形成を目指しています。

主な成果、特筆事項

新型優先席の開発・導入(第1ターミナル)

  • 搭乗待合エリアにて、座席を必要とする方に円滑・快適にお座りいただけるよう、UD懇談会にてモックアップ検証会・データ収集を行ったうえで、新たな優先席をメーカーと共同で開発・導入しました。
  • 座面の高さを従来の優先席よりも高いものとし、座りやすさ・立ちやすさを追求しました。
  • 色・ピクトグラムは視認性向上のためにクリーム色をベースとしました。
  • 杖をお使いの方のために杖ホルダーを設置しました。

 新型優先席:プレスリリース(2025/12/18)(PDF)

スカイデッキの段差解消

  • UD総点検にて、スカイデッキのエキスパンジョイント(構造建築物のつなぎ目)に段差が生じていることが指摘されました。
  • 車いす・ベビーカー・ストレッチャー等の転倒リスクを除去し、全ての方がより円滑に移動できるよう、段差をつなぐ部材を傾斜の緩やかなものへ交換しました。