2008年
最優秀賞 (1名)

本多 広和さん
Canon EOS-40D
EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM
ISO100 1/500 F10.0
WB : オート
補正 : Photoshop Elementsにて赤色補正
撮影場所 : スカイデッキ
優秀賞 (5名)
高橋 勝景さん
Canon EOS-30D
EF70-200mm F4L USM
ISO200 1/2000 F7.1
WB : 太陽光
補正 : Digital ProfessionalにてRAW現像、色調補正
撮影場所 : スカイデッキ
伊藤久巳
独特のフォルムを持つ747LCFをよくぞ正面から捉えました。787の機体部品を収める貨物室が大きく膨らんでいるユニークなスタイルがよく表現されています。
ルーク・オザワ
真正面からシンメトリックで決めた747LCF。バックに写る青い海が、LCFをひと際浮き上がらせていますね。
中井 真琴さん
Canon EOS-1D MarkII
EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM
ISO100 1/200 Av5.6
WB : 晴れ
補正 : Photoshopにてサイズ変更
撮影場所 : 展望デッキ
伊藤久巳
特殊な用途に使われる747LCFの胴体表面は凸凹だらけです。これを表現するには半逆光の光線が最適なのですが、一瞬ともいえるチャンスに見事にシャッターを切りました。
ルーク・オザワ
撮影者はこの瞬間の光を見事に読みきった上で狙ってきましたね。747LCFの巨大さを感じさせてくれる力作です。
牧野 精一さん
Nikon D3
80-400mm
ISO200 1/320 F13
WB : AWB B1.0
補正 : NikonキャプチャーNX2にて現像、Photoshopでサイズ加工、色微調整後銀塩プリント出力
撮影場所 : スカイデッキ
伊藤久巳
ANA機は一列横隊、JAL機は一列縦隊ですね。偶然にできた整然たる瞬間をよくぞ見逃しませんでした。バックに写っている747LCFもいいアクセントです。
ルーク・オザワ
爽やかな朝の空気の中で整然と並んだ航空機の列。良く見ると遠くに747LCFが2機並んでいるのですね。大変貴重なショットです。
北原 栄一さん
Canon EOS-40D
EF400mm F5.6L USM
ISO200 1/3200 F5.6(露出補正-1/3)
WB : オート
補正 : Digital Photo Professional使用、RAWで調整、ピクチャースタイル:スタンダード、シャープネス:7、色の濃さ:1、コントラスト:1
撮影場所 : スカイデッキ
伊藤久巳
黒い雲が立ち込め大粒の雨を降らせる中、一瞬雲の切れ間から陽光が差し込み、見事に777を照らし出しました。エンジンブラストで巻き上がる水煙も迫力満点です。
ルーク・オザワ
悪天候にも関わらずあえて狙ったことで、この作品が審査員の心を捉えたと感じます。背景の明度が落ちていることで、より機体の姿が浮き上がった作品ですね。
鈴木 智子さん
Nikon D3S
VR24-120mm
ISO4000 1/6 F7.1
WB : 3450K
補正 : NikonキャプチャーNX2にて現像、Photoshopでサイズ加工、色微調整後、銀塩プリント出力
撮影場所 : スカイデッキ
伊藤久巳
夜のスカイデッキに出掛けられた皆さんが、「そうそうこんな感じ」とおっしゃるのではないでしょうか。「ロマンチック」という言葉を素晴らしい写真で表現しています。
ルーク・オザワ
左上にフレームインしているセントレアの屋根が照明の光によって美しく輝いています。セントレアの広さを感じさせてくれる作品ですね。
特別賞 (6名)
伊藤久巳
大粒の雪が舞い降りてきました。こんな大雪を衝いて飛ぶ飛行機たちが素晴らしいのなら、それを寒さの中で待ち構えたこの作品も素晴らしいものです。
ルーク・オザワ
大粒の雪がまさに冬のイメージを演出しています。モノトーンの感じが良い雰囲気を作り出していますね。
伊藤久巳
太陽が沈みゆくスカイデッキを横目に飛行機が離陸していきます。空には素晴らしい夕焼けが広がり、一番良い位置に飛行機が入ってきてくれました。
ルーク・オザワ
大変美しい夕焼けですね。スカイデッキを取り入れ、絶妙なタイミングでB737がフレームインした瞬間を捉えています。
小林 章浩さん
Nikon D40
Nikon AF-S DX Zoom NikkorED 18-55mm F3.5-5.6GII
ISO200 1/400 F10
WB : オート
補正 : なし
撮影場所 : セントレア西側の海上より
伊藤久巳
空港島を海上から狙うとは考えましたね。管制塔などの空港施設を順光で見ることができる午後、ノースウエスト航空の747-400が重たそうに飛び立ちました。
ルーク・オザワ
これは新鮮な絵です。船上から狙ったのでしょうが、アングルが低いため離陸機が見えないところから狙うのは難しいところ、撮影者は良く捉えましたね。
伊藤久巳
スカイデッキからの飛行機と管制塔を絡めた定番の構図です。オーソドックスな作品ながら、空の青さと白い雲の美しさがスバ抜けていました。
ルーク・オザワ
爽やかな空ですね。これはセントレアらしさが一番良く出るアングルです。空を多く取り入れたことで奥行きが感じられますね。
伊藤久巳
空を飛ぶのが飛行機ながら、機影が太陽にかかった場面を撮影するのはとても難しいのです。狙いの確かさと、すかさずシャッターを切った腕前に拍手を送りましょう。
ルーク・オザワ
これは狙いましたね。夕陽と着陸する飛行機の絡みは一日に一機、というチャンスを見事に捉えました。飛行機とのバランスもいい感じです。
宇野 博幸さん
Canon EOS-1D MarkII
EF500mm F4L
ISO400 1/500 AV5.6
WB : オート
補正 : Photoshop Elementsにてコントラストを調整、トリミング実施
撮影場所 : スカイデッキ先端
伊藤久巳
セントレアの滑走路への着陸は南北どちらからでも、飛行機は海上をアプローチしてきます。進入灯と海、飛行機という3点をほど良い位置関係で捉えています。
ルーク・オザワ
普段見慣れている進入機の構図ですが、よほど空気が澄んでいないとこの絵は撮れません。山、進入灯、飛行機のバランスがとても良いですね。
総 評
伊藤久巳
応募作品の写真としてのレベルは回を追うごとに右肩上がりで、今回一気に高みへと昇った。撮影場所の条件があくまでもセントレアということで厳しい条件だと思うが、それも杞憂で、応募作品群は堂々と「セントレアの飛行機たち」を捉えてきた。海上空港ゆえ、どうしても撮影ポイントはスカイデッキが中心となる。それでも時間帯ごとの太陽の向きを考え、雲を味方とし、あるいはスカイデッキの訪問者さえモチーフとしながら、さまざまな構図を編み出している努力に、頭が下がる思いだ。今回はついに海上からの構図が初登場したが、今後も「特別撮影会」や「スペシャル見学ツアー」などでの新たな構図が期待できるだろう。セントレア名物の747LCFもいい題材だ。また、デジタル一眼レフカメラの大普及で望遠系の構図が比較的得やすくなり、飛行機のアップ、時には機体を切り取ったアップの作品も以前より多く見られた。「飛行機写真は迫力」をモットーとする私は、アップの作品に出会うととても嬉しい。35mmカメラの換算焦点距離が400mmを超えると格段に至難となるピント、そしてブレの防止にさらに気を配り、ジャンジャン挑戦して欲しい。これほど多くの秀作の審査を担当できて感激。作品を応募していただいたすべての方に御礼を申し上げたい。どうもありがとうございました!
ルーク・オザワ
3回目を迎えたセントレアフォトコンテスト。この1年でのボーイング747LCF飛来数増加で、昨年よりもさらにその応募が目立った。そして数多くのLCF作品の中から数点が選ばれた。日本で唯一見られるLCFの姿をより美しく、そしてカッコ良く捉えたことで、受賞作は全国のヒコーキファン達の参考になるのではなかろうか。また毎日見られる夕陽や夕焼けバックの離陸シーンも、撮れそうで意外と撮れないものである。そのチャンスを見事に捉えたのが、今年の最優秀作品。時速300km超で浮かび上がる機体を絶妙なタイミングで捉えたカットは、共同審査員の伊藤久巳氏も感動するほど。これからも僕らを「オッ!」と思わせる作品を期待しています。
伊藤久巳
高層、低層の雲がほど良くちりばめられ、夕陽に照らされた海の光り具合も最高です。透明感ある空気の中を伸びやかに離陸していく767。十分に見応えがあります。
ルーク・オザワ
きらめく海に、対岸の霧が山を浮き上がらせ、良い感じに湧き上がった雲。そこにエアボーンしたボーイング767が、まるで計算したかのように絶妙な位置に飛び込んだ瞬間を見事に捉えました。